帰国編

コロナ禍中、猫を連れてフィリピンから帰国しました。

抗体検査(お金も手間もかかる)を活かすならば、2019年12月12日~2021年6月5日中に帰国しなければなりません。

その後の帰国となると、再度の抗体検査(手間も金もかかる)が必要となるため、是が非でも2021年6月5日までに日本に到着出来るよう全力を尽くしました。

帰国に向けて手続き再開

2020年7月からぼちぼち着手

2021年6月5日までに帰国しようと決めてから、まだ時間的余裕はあるけどコロナパンデミックの中先行き不明なため早めに着手することにしました。

残りの手続き確認

180日待機が終わり、日本の動物検疫に向けて帰国前にやることを確認します。

その中でも3.の公印取得あたりが佳境であり、なのに最も懸念事項が多く不安を抱えたまま手続きに挑まねばならない・・・というありさまでした。(コロナで国内動けない問題もあるし)

  1. 輸入の届出書・・・ 日本に到着する日の40日前まで
  2. 輸出前検査・・・ 健康証明書については出発直前(できる限り出発2日以内)
  3. 輸出国政府機関の証明書(公印付き)・・・ 有効期間は特に決められていません。Form ACの使用をお勧め

Bureau of Animal Industry(BAI)とのやりとり

Bureau of Animal Industry(BAI)に初コンタクト

📅2020.7.30

まず、

Bureau of Animal Industry(BAI)
https://www.bai.gov.ph/

という、日本で言うところの動物検疫にメール(baiquarantineph@gmail.com)を入れ下記を伝えました。

  • 日本からフィリピンに猫を連れていく手続きの最中である
  • まだ帰国日は確定してない
  • 輸出国政府機関の公印はどこで取得できるのか?Boholの港の検疫所(行ったことある)でも可能か?そこに獣医はいるのか?を知りたい

連絡がついたら、フィリピン側から見た輸出許可の手続き、要求書類等についてもクリアにしたいと思っていました。

最終的に地域検疫官の連絡先を教えてもらえるまでに8日間かかりました。(これがフィリピン)

BAIとのコミュニュケーションについて

Region 7の担当官に問い合わせ

📅2020.8.7 

ボホールを管轄する担当官の連絡先をやっと教えてもらったので直メール。

わりと早く返信があり、人当たりも良さそうな感じで今後この検疫官と手続きを詰めていけばよいのだと喜んだのも束の間・・・実際やりとりが始まると・・・その対応は期待はずれというか・・・。

それで唯一明確になったのは、ボホールでFormACの公印取得することは不可能であるという事実でした。

ボホールではの裏書き証明(公印)取れません

→いろいろあって消耗。決裂

(ワクチン要・不要、直電要求、後々別の担当紹介してもらうことに。決裂経緯は別の機会に) 

帰国決定!本格的に着手

狂犬病予防法に基づく動物の輸入に関する届出書の提出

📅2021.2.6

ずるずるしている間に年を越し、いよいよ帰国に向けて本格的に着手しました。

コロナ禍で航空便が限られてる中、状況が好転する気配も感じられず、今後便が完全に無くなる懸念もあるとみての帰国決意です。

まず、輸入の届出書(日本に到着する日の40日前まで)を提出。日程を後ろにずらす変更は可能なので、とりあえず4/3着としました。(とにかくなんでもいいから前進したい気持ちが強く、4月中の帰国で心は決まってました!)

事前届出について

担当者変更

📅2021.3.3

夏に紹介してもらった担当官から別の人に変更してもらえないかをBAIに依頼。
(以前コンタクトしたことのあるBAIの人に事情を話しました)

一日後、新しい担当の方から連絡来ました\(^o^)/(今回は対応早かった!)

そして、最初に届いたメール。

その文面が有能な人材の片鱗を示してました。今までにフィリピン人から受け取ったメールで、こんなに理路整然とした記述は初めてです。

仮に新担当の方をAさんとして、Aさんは恐らくRegion7の地域担当ではないような?公式サイトにも名前が無かったので結局どの部署に所属している方なのかは今もなお不明なのですが。

 

Aさんは些細な疑問点も無下にせず、不明点は必ず該当部署に確認した上で正しい結果を報告してくれるので安心して頼ることができました。

このように責任感のある人に担当してもらえたのは幸運✨でした。

担当者で運命が分かれるといっても過言ではありません!Aさんありがとう💖

 

サクサク解決した👍疑問点、時系列が前後するかもですがここに集めておきます。

フイリピン側からの要件

マニラ経由の場合の公印取得の流れ(2選択肢)

フィリピン側要件のVeterinary Health Certificate

猫汎白血球減少症(feline panleukopenia)のワクチン要・不要について

Local Shipping Permitは船、航空機と通しで1通可

Local Shipping Permitの申請はオンライン必須なのか?

どのルートで帰国するか?

セブ経由ルートで検討開始

📅2021.3.18

第1候補はもちろん、ボホール→マニラは航空機の直行便です。

しかしながら、セブパシからの回答は・・・

Also, please be informed that for our TAGMNL it is mostly not ventilated.

やはりボホール→マニラ直行便は空調付き機材ではない模様orz

ちなみに、フィリピン航空(PAL)も日本オフィスに連絡して確認しましたが、TAGMNLはペット受入可能機材ではないとのことでした。(コロナで乗客が少ないため小さい飛行機を使用している為とのこと)

 

・・・というわけで、ルートはこんな感じのセブ周りで検討せざるを得ませんでした。 

4/8(Thu) Bohol→ Cebu
Oceanjet 17:00 - 19:00

泊まる

4/9(Fri) Cebu → Manila
CebuPacific 5J552 or 5J566

すごい時間ある

4/9(Fri)Manila → Incheon(Korea)
KE624 23:30 - 4:35

4/10(sat)Incheon(Korea) → Nagoya(Japan)
KE741 10:40 - 12:30

ボホールからマニラまで行くルートをまとめてみました。

ボホール→マニラ ペットを連れて旅行する方法

CebuPaci Cargoとオーシャンジェットに問い合わせ

頭の中でセブ経由でマニラまで行くシュミレーション。

ボホール→マニラの直行便は諦めて、セブ周り前提で疑問をひとつひとつ潰しながら情報収集しました。

そのときに得た情報を書き留めておきます。

セブパシフィックでペットと一緒に旅行

Oceanjetでペットと一緒に旅行

ルート変更~1週間前!

📅2021.4.2

ここに来てまさかの急展開。

セブ経由の予定が、ひょっとしたら直行便でマニラに行けるかも😲❗❗

初期の段階で、ボホール→マニラは大抵空調無し(not ventilated)だからペットは載せられないと聞いて以来、ボホール→マニラ直行便は諦めていました。

ところが、セブ→マニラ便の使用機材をチェックしていたときふっ・・・と思い立ち5J618(ボホール→マニラ便)の機材を確認してみてたところ、こちらのウェブサイトで目にしたのは・・・ 

おやおやおや? neo??
え?え?え?これ空調付き??

 速攻でセブパシカーゴに確認の問い合わせ😤

By the way, are you lately using the aircraft ventilated to accommodate pets from Bohol to Manila(5j618)? If you are, I would rather take a direct flight from Bohol to Manila than take a boat and flight trip via Cebu. (I've heard 5j618 seldom use a ventilated aircraft...)

 “あんたたち、ここんとこボホール→マニラ空調付き使ってね?”ってね。 

Our flight TAGMNL is every MWF and Sunday, and as per checking it is ventilated. However, please expect changes since all our flight are subject to change without prior notice.

・・・だそうです。(いつもの“でも変更の可能性ありますよ”の念押しつきw)

というわけで、出国1週間前にボホール→マニラ直行便で行ける可能性が出来ました。

しかし、出発ギリギリまで保証は出来ません。

この日から、セブ→マニラの機材ウォッチに加え、ボホール→マニラ(5j618)機材ウォッチも開始しました。

国際線チケット購入

📅2021.4.4

マニラから先の国際線は大韓航空のインチョン(韓国)経由で日本に向かうことは確定していたので先に購入しました。

大韓航空を選んだのはペットを客室に持ち込めるサービスがあるからです。

大韓航空で客室にペット持込みで予約[期限、料金、品種(Breed)等]

ペット機内持ち込み用ソフトキャリーのこと

国内線の日程確定とペット予約(ボホール→マニラ)

📅2021.4.6

直行で帰れるかも!と分かった日からこの日まで、毎日空調付き(ペット受入可能)の機材を使用しているかどうかの確認を続けてきました。

この流れでいくと出発の9日も大丈夫だと思ったので、未だ3日前ではありますがセブパシカーゴに予約依頼をしました。

国内線(ボホール→マニラ)ペット予約

獣医でFormACのサインとVHCを取得

📅2021.4.7

「FormACにサイン」と「VHC」を取得しに獣医へ。

今回は健康証明なので猫を連れていきましたが、ササッと診ただけでした笑

Veterinary Health Certificate(VHC)

Aさんから、VHCは1枚取れば

  • Export Permit(輸出許可書)
  • Local Shipping Permit(通称トラベルパーミット)

の取得に共用出来ると聞いていました。

Veterinary Health Certificate(VHC)の取得

FormACにサイン取得

FormACの獣医サインは10日前から可能ですが、できるだけ直前が推奨されてます。

私の場合は、たまたまVHCをギリギリに取得する必要があったので、この日に同時に取得しました。

FormACに獣医サイン取得

Shipping Permitを入手しに港の検疫所へ

📅2021.4.7

VHCを入手後、その足でタグビララン港の検疫所にShipping Permitを取りに行きました。9日の国内線(ボホール→マニラ)用です。

オンラインでも取得できますが、私は港で取りました。

Local Shipping Permitの申請はオンライン必須なのか?

Shipping Permitを取得(国内線用)

 

空港近くのオススメホテル

📅2021.4.8

空港に近くペットOKのホテルを探しました。

ペットお断り続きの中、敷地内に猫ちゃんがいるPet Friendlyなホテルに出会いました。(ホテル自らPet Friendlyとプロモートしてます)

次があれば、絶対また泊まりたいホテルでした。😻

ボホールパングラオ空港近く!ペットと泊まれるホテル

ボホール→マニラ セブパシ618便

 📅2021.4.9

 ボホールパングラオ空港に到着後、セブパシでマニラに向かいました。

当日、空港での様子(到着~搭乗)

猫のチェックイン手続き(貨物)

マニラ空港(NAIA)でペット引取り

ターミナル3からPSI BldgのCebu Pacific Releasing Warehouseへ

ターミナル3からピックアップ場所まで移動して引取ります。

詳しい場所はこちらのページの一番下に記載あります。
マニラ到着時のピックアップ場所

大した情報はありませんが、当日こんな感じでした。
ターミナル3からPhilippine Skylanders, Incへ

マニラ→インチョン(韓国) 大韓航空

NAIAに到着後、即検疫手続きに向かおうとするも・・・ 

NAIAターミナル1到着後・・・

いよいよ猫を連れて帰る検疫手続きの佳境へ。

検疫手続き

チェックイン(ペット持込料金支払いも)

大韓航空でマニラからインチョン空港まで初めて🔰猫を機内持ち込みしたので様子を書き留めておきたいと思います。

大韓航空で初のペット機内持ち込み体験

インチョン空港で乗換え・・・からのKE741便で日本へ

📅2021.4.10

次はインチョン→中部空港 大韓航空です。

チェックインはマニラで済んでいるのでそのまま乗換えのみ。

インチョン空港の様子から日本到着まではこちら
インチョン空港で乗換え・・・からのKE741便で日本へ

日本到着後の輸入検査

久々のセントレアはコロナの影響で出発当時の面影はなく閑散としてました。

水際対策のPCR検査その他諸々手続きを経て、動物検疫のある到着ホールにたどり着くまでにかなりの時間を要しました。

到着ホール内にある動物検疫事務所で審査を受け、長かった一連の手続き終了です。

日本到着後の輸入検査

なんとかやり切ることが出来ました。

\(^o^)/オワタ

【おまけ】
私はその後3日間隔離。ペットは迎えの人へ。
コロナ水際対策時の到着後ペット引き渡し